結局どんなスペックのノートパソコンを買えば良いのか

パソコンのスペック(性能)表は、アルファベットやカタカナ、数字だらけです。ですから、「とても難しそうだ」「よくわからないから、とりあえず店員のおすすめを買えばよいだろう」と考える方も多いでしょう。

しかし、家電量販店などで店員に勧められるがままパソコンを買ってしまうと、損をしてしまう可能性があります。必要以上の性能の(高額な)パソコンを買わされてしまうかもしれません。使いものにならないような(低い)性能のパソコンを買わされてしまうかもしれません。

そうならないために、この記事では、結局どんなスペックのパソコンを買えば良いのかを具体的に紹介したいと思います。

目次

スペックの基本

ノートパソコンを買うときには、値段や大きさ、重さや Office ソフト(ワードやエクセルなど)の有無を見て決めるかもしれません。ですが、「スペック表」を確認せずに買うことはおすすめしません。やりたいことが満足にできない性能だったり、自分には不要なほど高い性能だったりする可能性があるからです。パソコンを買うときには、必ずスペック表を確認してください。

スペック表は、下のような表のことです(この表は架空のものです)。パソコンを売っている場所のどこかには、必ず書いてあると思います。

OSWindows 7
CPUAtom
メモリ/RAM2GB
ストレージ/ROM120GB HDD

この表のような製品が実際に売られているかどうかはわかりません。ですが、買ってしまうと確実に後悔するような性能の低さです。いくら安くても、こんなパソコンは買ってはいけません。絶対に、使いものになりません。

しかし、このスペック表のパソコンが使いものにならないのだとしたら、どのように書いてあるパソコンを買えばよいのでしょうか。

パソコンのスペック表は、難しいように見えますが、1 つの原則があります。それは、「数が大きいほど新しく出た製品で、性能が高く、その分値段も上がる」ということです。

これを知っていれば、なんとかなります。

  • Windows 7 よりも Windows 8 の方が新しく、Windows 10 ならもっと新しい
  • 2GB よりも 4GB の方が性能が高い。8GB なら、もっと性能が高い。ただ、値段は高くなっていく。
  • 120GB よりも 250GB の方が性能が高い。500GB なら更に性能が高い。もちろん、値段は高くなる。

といったことが、簡単に想像できると思います。この原則だけは、頭に入れておいてください。

「OS」や「CPU」といったものが何を指しているかは、それほど気にする必要はありません。「そんな部品があるんだな~」とでも思っておけば大丈夫です。知りたい方は、後半の「Q&A」を参考にしてください。

結論:おすすめのスペック

ここで紹介するスペックは、あくまでも目安です。このくらいなら問題なく使えるだろう……という推測で紹介しているので、過信はしないでください。

なるべく安く、ネットサーフィン・動画視聴・レポート作成(ワード・エクセル・パワーポイントなど)ができるパソコンを買いたい方

OSWindows 10 (64bit)
CPUCore i3
メモリ/RAM8GB
ストレージ/ROM500GB HDD

ポイント

  • OS:Windows 7 や Windows 8 は選ばない
  • CPU:Atom は避ける。Celeron・Pentium は避けたほうが無難
  • メモリ/RAM:4GB はあまりおすすめしない。せめて 6GB
  • ストレージ/ROM:安さを求めるなら SSD ではなく HDD

快適にネットサーフィン・動画視聴・レポート作成(ワード・エクセル・パワーポイントなど)ができるパソコンを買いたい方

OSWindows 10 (64bit)
CPUCore i5
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ(ROM) 256GB SSD

ポイント

  • OS:Windows 7 や Windows 8 は選ばない
  • CPU:Core i シリーズを選ぶ。高いと思ったら Core i3 でも OK
  • メモリ/RAM:8GB あれば、ある程度サクサク動く
  • ストレージ/ROM:HDD より SSD の方がパソコンの起動が早くなる

ネットサーフィン・動画視聴・レポート作成に加えて、動画編集やオンラインゲーム(3D)なども楽しみたいという方

OSWindows 10 (64bit)
CPUCore i7
メモリ(RAM) 16GB
ストレージ(ROM) 512GB SSD
グラフィックボードGeForce 1050 Ti

ポイント

  • OS:Windows 7 や Windows 8 は選ばない
  • CPU:Core i5 か Core i7。Core i7-8700 など、後ろに付く数字が 7000 番よりも大きいとなお良い
  • メモリ/RAM:8GB だと少し不安。16GB がおすすめ
  • ストレージ/ROM:256GB SSD でも OK。M.2(エムドットツー)と書かれていると、更に性能が高い
  • グラフィックボード:高画質で 3D ゲームを楽しみたいなら必須

OS の Q&A

OS ってどんな部品なの?

OS(オペレーティングシステム)というのは、形があるパソコンの部品ではありません。ただの「パソコンの部品」の集まりが、パソコンとして動くための基本ソフトのことです。(つまり、パソコンの本体です)

Windows 10 の 32bit(32 ビット)版はどうなの?

32bit 版は、メモリやストレージの容量が制限されます。今の主流が 64bit であるのに加えて、メモリが 4GB までしか搭載できないため、避けたほうが良いでしょう。

Windows 8 とか Windows 8.1 があるって聞いたけど?

これらは、Windows 10 よりも 1 つ前の OS です。

Windows 8 と Windows 8.1 は(個人的には)使いづらく、評判もあまり良くありません。そのため、たとえ安くても Windows 8 と Windows 8.1 は選ばないことをおすすめします。

Windows 7 ってのもあるらしいけど?

Windows 7 は、Windows 8 よりも更に前の OS です。

古い OS のため、すでにサポートが終了しています。サポートが切れた OS は、コンピューターウイルスに感染する危険が高くなるため、買わないでください

Windows 9 はないの?

ありません。私も理由はよくわかりません。

Mac OS が買いたいんだけど?

Mac は、パソコン初心者の方にはあまりおすすめできません。Windows と比べるとシェアが低く、使っている人がかなり少ないです。そのため、パソコンを使っていて何か困ったことがあると、面倒なことになります。

Windows の場合、周りの人に聞いたり、インターネットで検索したりすれば、大抵の問題はすぐに解決します。ですが、Mac は、使っている人が少ないため、検索して情報を探すのにも一苦労する可能性があります。

  • もともと Mac を使っていて、Mac に慣れている方
  • Mac でしかできないこと(iOS アプリの開発など)をしたい方
  • Windows に不満がある方

以外は、避けたほうが無難でしょう。

CPU の Q&A

CPU ってどんな部品なの?

CPU は、人間の脳に当たる部品です。パソコンの頭脳として、計算をしてくれている部品です。

AMD っていう会社も CPU を作っているらしいけど?

CPU を作っている会社には、Intel と AMD の 2 つがあります。が、シェアは Intel の方が上で、ノートパソコンにも Intel の CPU を使っているものが多いです。そのため、Intel の CPU(Core i3,i5,i7)をおすすめしています。

私が AMD の CPU を使ったことがないため、おすすめのしようがないという理由もあります……(小声)

Atom とか Celeron とか Pentium っていう Intel の CPU はどうなの?

Ato m・Celeron・Pentium は、Core i3 よりも安価で性能が低い CPU です。

基本的に、 Atom < Celeron < Pentium < Core i3 < Core i5 < Core i7 の順で性能が高くなっていきます。

Atom・Celeron は、安価なノートパソコンによく使われています。しかし、Office ソフト(Word、Excel、Powerpoint)を使うには、少し性能が足りない印象があります。

ある程度サクサク操作するには、Core i3 以上の性能が必要だと思います。

Core i3 とかの後ろについている 6100 とか 7500 とか 8700 とかって何?

CPU 名の後ろの方についている数字は、CPU の世代を表しています。6000 番台は第 6 世代、7000 番台は第 7 世代、8000 番台は第 8 世代と呼んだりします。基本的に、この数字が大きいほど、新しく発売されたもので、性能が高いです。

この数字が小さい(3000 番台や 2000 番台)と、性能の低い CPU を使っている可能性があるので注意が必要です。

Core i シリーズの「Skylake」とか「Kaby Lake」とか「Coffee Lake」とかは何?

それらは、CPU の世代の「別名」のようなものです。

世代世代の別名4 桁の数字
第 4 世代Haswell4000 番台
第 5 世代Broadwell5000 番台
第 6 世代Skylake6000 番台
第 7 世代Kaby Lake7000 番台
第 8 世代Coffee Lake8000 番台
第 9 世代Coffee Lake-Refresh9000 番台
第 10 世代Tiger Lake10000 番台

基本的に、後ろの世代ほど性能が良いです。

CPU のコア数・スレッド数・クロック周波数って何?

これらは、CPU の仕組みに関わってくるので、少し難しい話になります。ですので、ここではただ「大きいほど性能が高い」と考えてください。

快適にサクサクとパソコンを使いたいのであれば、最低 4 コア(クアッドコア)・4 スレッドの CPU を選ぶと良いかもしれません。

CPU 名の最後についている M とか U とかのアルファベットは何?

M・U・Y が末尾についている CPU は、「少し性能を落として消費電力を下げたノートパソコン用の CPU だ」ということを表しています。デスクトップパソコンで使う CPU(無印や K など)よりは性能が落ちている、ということを覚えておくと良いかもしれません。

Core i4 とか Core i6 とかはないの?

ありません。理由は謎です。

Core i9 はどうなの?

Core i9 は、Core i7 よりも性能が高い CPU です。しかし、一般的な用途では、このレベルの CPU は必要ないでしょう。

メモリ(RAM)の Q&A

メモリってどんな部品なの?

メモリは、パソコンが一時的に情報を記憶しておくための部品です。

大きければ大きいほど、パソコンがサクサク動作すると知っておけば十分だと思います。

メモリと RAM って何が違うの?

一緒です。「メインメモリ」と書かれることもあります。

ただ単に「メモリ」というと、RAM と ROM のことを指すことがあります。しかし、スペック表における「メモリ」は、RAM のことを指すことがほとんどです。

メモリのところに DDR3 とか DDR4 とか書かれているんだけど?

これらは、メモリの規格です。原則どおり、数字が大きいほうが新しく、性能が高いです。

2019 年 3 月現在、DDR4 が最新ですので、選べるのであれば DDR4 を選んでおくと良いでしょう。(2020 年以降、DDR5 も普及し始めると予想されます)

メモリは 4GB でも十分だと聞いたけど?

Windows 7 以前は、メモリが 4GB でも十分でした。しかし、Windows 10 は、何もソフトを使っていなくても、多くのメモリを消費してしまいます。そのため、メモリが 4GB だと、かなりギリギリです。

そして、メモリをギリギリの状態で使い続けると、パソコンが重く(遅く)なってしまったり、パソコンの部品の寿命が縮まったりしてしまいます。

ですので、余裕を持って、メモリは最低 8GB をおすすめします。

なんでメモリの大きさは 2,4,8,16GB になってるの?

「パソコンにとってキリがいい数字」が 2 の累乗である、と考えてください。珍しいですが、メモリが 6GB のノートパソコンもあります。

単位の「GB」って何?

「ギガバイト」と読みます。詳しくは、次の記事を見てみるとわかる……かもしれません。

関連記事:ビット・バイトって何?

関連記事:よく耳にする SI 接頭辞一覧

ストレージ(ROM)の Q&A

ストレージってどんな部品なの?

ストレージは、データを保存しておくための部品です。USB メモリや、SD カードと同じようなものです。

HDD と SSD って何が違うの?

HDD と SSD は「データを保存する」という目的は一緒ですが、仕組みが異なります。ですが、詳しい仕組みは知る必要がありません。

HDD は安価で、大容量なものが多いです。しかし、ディスクが回転する音がうるさいなどのデメリットもあります。

一方、SSD は HDD よりも寿命が長いと言われています。また、パソコンの起動時間が短くなるというメリットがあります。音もほとんどしませんが、HDD より高価です。

TB って GB と何が違うの?

TB(テラバイト)は、GB(ギガバイト)よりも大きい単位です。1TB = 1000GB と考えてもらえれば大丈夫です。

HDD って 1TB とか必要?

高画質な画像や動画を多く保存しておきたい場合は、ストレージが 1TB 以上必要でしょう。ですが、「外付け HDD」というパソコンに接続して使う HDD もあるので、それほど大きなストレージは必要ないと思います。

その他の Q&A

グラフィックボードって必要?

グラフィックボードは、パソコンの画面を表示するのに特化した部品です。しかし、グラフィックボードがなくても、パソコンに何も映らなくなることはありません(CPU などが描写してくれます)。

グラフィックボードが必要なのは、3D のゲームを高画質でプレイしたい方や、本格的に動画編集をしたい方などです。それ以外の方は、あえてグラフィックボードがついているパソコンを買う必要はありません。

スペックの他にパソコン選びで注意する点は?

ノートパソコンを買うときには、「絶対に譲れないポイント」「できればあってほしいポイント」を明確にしておくと良いでしょう。

特に気をつけるべきポイントは、以下の 5 つでしょう。

  • 画面の大きさ
  • 本体の重さ
  • 本体の大きさ
  • 電池持ちはどれくらいか
  • マイク・ヘッドホン端子がついているか
  • 保証はついているか

また、次の 7 つは、後から何とかすることができますが、確認しておいたほうが良いでしょう。

  • Office ソフト(ワード・エクセル・パワーポイントなど)がついているか(ついていなくても、後から購入できる)
  • USB 端子はいくつあるか(USB ハブで増やすことはできる)
  • CD・DVD が読み込めるか(外付け CD/DVD ドライブで読み込める)
  • CD・DVD が書き込めるか(書き込みに対応した外付け CD/DVD ドライブで書き込める)
  • SD カードスロットは必要か(外付け SD カードリーダーをつなげば使える)
  • Bluetooth に対応しているか(Bluetooth アダプタをつなげば無線マウスを使える)
  • Wi-Fi に対応しているか(ルーターの子機をつなげば Wi-Fi を使える)

まとめ

自分に必要なスペックを把握しておけば、後悔しない買い物ができるでしょう。しっかりとスペック表を確認してから、購入するように心がけましょう。

「必要なスペックを理解していても、家電量販店に行くと店員に言いくるめられてしまいそう……」 「店員のおすすめを断りづらい……」 という方は、ネットでパソコンを購入することを検討してみてください。オンラインショップでは、じっくりスペック表を見て比較・検討することができます。(到着までに何日かかるかは、前もって確認してください)

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fiore

自称C++er。

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