タイピングをするときに手首を浮かせるべきか

タッチタイピングの練習をするにあたって気になるのが、「手首を浮かせたほうが良いのか」ということです。

  • 手首を浮かせた方が、速く入力できるかもしれない
  • 手首をついて打ったほうが、疲れずに入力できるかもしれない

などと、どちらにしようか迷っている方も多いと思います。

この記事では、手首を浮かせて打つ方法と、手首を下につけて打つ方法それぞれのメリット・デメリットを紹介します。その上で、それぞれをおすすめするケースを説明します。(どちらが良いのか結論を出すことはしません。向き不向きもありますので、「おすすめするケース」も参考程度に考えてください)

目次

手の置き方による「打ち方」の分類

「手首を浮かせて打つ方法」と言っても、私は2種類の打ち方があると考えています。

  • 肘~前腕を机に付けた状態で、手首を浮かせて打つ方法
  • 手首だけでなく、腕全体を浮かせて打つ方法

ここでは、これら2つを別の打ち方と考えて、

  • 手首をつける打ち方
  • 腕全体を浮かせる打ち方
  • 手首を浮かせ、腕をつける打ち方

の3つのメリット・デメリットを比較していきます。

手首をつける打ち方

打ち方の特徴

手首を

  • ノートパソコンのキーボードの手前にある、平らな場所(どう呼べばいいの?)
  • パームレスト(アームレスト)

などに置き、タイピングをする方法です。

基本的に手首から上をほとんど動かさず、固定した手首の先だけを動かして入力することになります。

手首をつけるメリット

手首を固定するため、手のブレが小さくなります。そのため、安定した入力が可能です。手をホームポジションに固定しやすいので、タッチタイピングの練習はしやすいと思います。

また、手を浮かせておく必要がないので、長時間打ち続けても疲れにくいです。長時間安定してタイピングを続けることができるので、膨大な文章を入力するには向いていると言えるでしょう。

手首をつけるデメリット

手首を固定すると、手首の先しか動かすことができません。ですから、可動範囲が狭く、動きが窮屈になります。

特に、最上段の入力が大変です。手首をつけたままだと、腕全体を奥に動かすことができません。ですから、無理やり指を伸ばさないと届かないキー(「5」「6」「7」など)が生じてしまいます。指を伸ばしても届かないときは、手首を浮かせなければならない場合もあります。

手首をつけることをおすすめするケース

かな入力(JISかな)・龍配列・蛇配列など、4段すべてを使う配列は、最上段がとても打ちにくくなります。カニホームポジション(JISかなの「か」と「に」のキーに人差し指を置くホームポジション)を使うといった工夫をしない限り、避けたほうが良いでしょう。

逆に、ローマ字入力全般・月配列・下駄配列など、最上段をほとんど使わない(3段のみを使う)配列を使っている場合、デメリットは小さいです。このような配列でタイピングしているのであれば、手首をつけることをおすすめします。

また、タッチタイピング初心者の方は、(実務で使える)正確なタイピングをなるべく早く身につけるために、手首をつけて入力することをおすすめします。

注意点

薄型のキーボード(パンタグラフなど)を使っている場合、机に手首を置いてタイピングしても大丈夫です。しかし、厚みがあるキーボード(メカニカル・静電容量無接点方式など)をお使いの場合、机に手首をつけて入力することはおすすめしません。

机に手首を置くと、机とキーボードの高さの差が大きく、手首にかかる負担が大きいです。この状態でタイピングを続けていると、手首を痛めてしまう可能性があります。

厚みのあるキーボードでタイピングをする場合は、パームレスト(アームレスト・リストレスト)や丸めたタオルなどをキーボードの手前に置き、その上に手首を乗せて入力するようにしてください。

腕全体を浮かせる打ち方

打ち方の特徴

手首や腕をつけずに、浮かせてタイピングする方法です。腕を空中に置き、腕全体を動かしながら入力することになります。

腕全体を浮かせるメリット

腕を手前や奥に動かすことができるので、最上段や下段をスムーズに入力しやすいです。

また、腕の向きも自由にすばやく変えることができるので、最適化を使った入力がしやすいと思います。

例えば、「んじ(nji)」の最適化では、「右手人差し指(n)→右手中指(j)→右手薬指(i)」というように入力します。手首を固定してこのように入力しようとすると、指が窮屈で打ちづらいです。

しかし、腕全体を浮かせていれば、肘を外側に動かし、手の向きを変えることで打ちやすくなります。腕全体を浮かせることで、運指を柔軟に組み立てることができるでしょう。

腕全体を浮かせるデメリット

常に腕全体を空中に固定しなければならないので、疲れます。短時間なら問題ありませんが、腕を浮かせたまま長時間入力するのは非常に厳しいです。

また、腕が不安定なので、手がぶれてミスタイプが増える可能性が高いです。慣れれば問題ありませんが、慣れないうちは正確に入力できないかもしれません。

腕全体を浮かせることをおすすめするケース

最上段を多用する場合は、腕全体を浮かせたほうが入力しやすいと思います。数字や記号を大量に入力するときや、4段全体を使うかな入力でタイピングするときには、腕全体を浮かせて入力することをおすすめします。

また、最適化を積極的に取り入れ、極限までタイピングスピードを追求したいのであれば、腕全体を浮かせると良いでしょう。

手首を浮かせ、腕を付ける打ち方

打ち方の特徴

手首を浮かせ、肘~前腕を机や肘掛けなどにつけてタイピングする方法です。

腕を置くスペースが必要なので、机の広さや肘掛けの有無によってはこの打ち方ができない場合もあります。

「手首をつける打ち方」と「腕全体を浮かせる打ち方」のいいとこ取りのような打ち方です。

手首を浮かせ、腕を付けるメリット

上で紹介した2つの打ち方それぞれのメリットをあわせ持っています。

  • ある程度安定している
  • あまり疲れない
  • 手の可動範囲がそれなりに広い

このように、バランスが良いことが長所だと思います。

手首を浮かせ、腕を付けるデメリット

あまり疲れないと言っても、長時間のタイピングは難しいです。また、慣れないうちは安定しづらいかもしれません。

ですが、これといって大きなデメリットはないと思います。(強いて言えば「肘を置く場所が必要」ということでしょうか)

手首を浮かせ、腕をつけることをおすすめするケース

どんな入力方法にも対応できる打ち方だと思います。「手首をつけても、腕全体を浮かせてもしっくりこない……」という方は、この打ち方を試してみると良いでしょう。

まとめ

手首安定性疲れにくさ手の可動範囲おすすめする入力方式
つけるどちらでも高い疲れにくい狭いローマ字入力(最適化少なめ)・かな入力(3段配列)
浮かせるつける普通普通普通なんでもOK
浮かせる浮かせる低い疲れやすい広いローマ字入力(最適化多め)・かな入力(4段配列)

まとめると、このような感じになります(あくまでも私自身の考えです)。

この表に従って手首をつけるかどうか決めても良いですし、従わなくても大丈夫です。もちろん「長時間入力するときは手首をつける、短時間のときは浮かせる」のように使い分けても構いません。

ぜひ、自分にあった打ち方を身に着けましょう。

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fiore

自称C++er。

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