USキーボードの魅力を余すところなく伝えたい

私は、US キーボード(英語キーボード)を愛用しています。普通のキーボード(日本語キーボード)にはないメリットがあり、デメリットを鑑みても魅力的なキーボードだと思います。

この記事では、US キーボードのメリット・デメリットを解説しながら、US キーボードの良さをたっぷりと紹介します。

※ここでの「US キーボード」は、Windows 用の US キーボードを指します。

目次

US キーボードとは

US キーボード(英語キーボード)は、普通のキーボードとは配列(キーの並び)が異なります。

JIS キーボード(日本語キーボード)の配列

日本で一般的に使われているキーボードは、JIS キーボード(日本語キーボード)と呼ばれるものです。これは、日本独自のキーボードで、次のような配列をしています(Windows の場合)。

JIS キーボード

このようなキーの並びを、「JIS 配列」「日本語配列」などと呼びます。

US キーボード(英語キーボード)の配列

一方、US キーボードは、主にアメリカで使われているキーボードです。US キーボードは、以下のような配列をしています。

US キーボード

このようなキーの並びを、「US 配列」「英語配列」などと呼びます。

黄色の部分が、JIS キーボードと違う点になります(黄色の部分以外にも、Shift を押したときの記号が異なるキーもあります)。

US キーボードは「世界標準」ではない

「US キーボードは世界で一般的に使われているキーボードだ」と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。「US」は「United States」ですから、US キーボードは主にアメリカで使われているキーボードということです。

例えば、イギリスでは「UK キーボード」というキーボードが使われています。また、フランス語の「e」のような文字は、US キーボードには書かれていません。フランスでは、このようなアクセント文字も入力できる「AZERTY 配列」のキーボードが主に使われています。

ですが、コンピューター関連の大きな企業(Microsoft・Apple・Google など)はアメリカに多いことから、US キーボードが多く使われているというのは間違いではないのかもしれません。

US キーボードのメリット

そんな US キーボードですが、JIS キーボードにはないメリットがたくさんあります。ここでは、(こじつけのようなものも含めて)思いつく限り紹介したいと思います。

Enter キー(Return キー)が押しやすい

JIS キーボードの Enter キー(Return キー)は、ホームポジションから 2 つキーを挟んだ場所にあります。

そのため、Enter キーを押すために、ホームポジションから大きく動かなければならないのです。これは、タッチタイピングをしている人からすると、大きなデメリットです。

ですが、US キーボードの Enter キーは、ホームポジションからキーを 1 つだけ挟んだ場所にあります。

US キーボードであれば、小指をちょっと右にずらすだけで、Enter が押せてしまうのです。

日本語の入力には、「変換 → 確定(Enter)」という流れがあります。そのため、日本のキーボード(JIS キーボード)よりも日本語入力がしやすくなるのです。

記号の場所を覚えやすい

JIS キーボードでは、関係する記号がバラバラになっているものがあります。「 [ 」と「 ] 」、「 { 」と「 } 」はどう考えてもセットになっている記号なのに、縦に並んでいます。また、「 ‘ 」と「 “ 」もセットで良いはずですが、離れ離れになっています。

JIS キーボードの記号
JIS キーボードの記号(シフト)

ですが、US キーボードでは、関係する記号は横に並んでいるか、同じキーに割り振られています。

US キーボードの記号
US キーボードの記号(シフト)

JIS キーボードでも慣れれば問題ありませんが、US キーボードの並びの方が(個人的には)直感的で覚えやすいです。

不要な変換・無変換・カタカナひらがなローマ字キーがない

変換キー・無変換キー・カタカナひらがなローマ字キーは、使わなくても問題ないキーです。

  • 変換……スペースキー
  • 無変換(半角英数)……F10
  • ひらがな……F6
  • カタカナ……F7
  • ローマ字入力・かな入力の切り替え……ローマ字入力の人にとっては、かな入力を使わない

このような方法があるので、変換キー・無変換キーなどは使う機会が非常に少ないです(比較的押しやすい位置にあるにも関わらず)。

使わないキーがキーボードを占領している JIS キーボードよりも、不要なキーがない US キーボードの方が、見た目もシンプルで良いと思います。

BackSpace が大きい

US キーボードの BackSpace は、JIS キーボードよりも横長になっています。そのため、BackSpace で文字を消すことが多い方は、キーが大きくなって押しやすいのではないでしょうか。

まあ、タイプミスをしなければいい話ですし、JIS キーボードでも後述する「キーカスタマイズ」で BackSpace を押しやすくできるので、こじつけに近いです。

JIS キーボードでも(記号以外は)入力できる

仕事などの関係で、他の人のパソコンを使わなければならない時があると思います。そんなとき、JIS キーボードと US キーボードはどちらも QWERTY 配列なので、日本語やアルファベットの入力ができなくなることはありません。

そのため、Dvorak 配列のような「一般的なパソコンと全く違う」配列よりも、US 配列を使うハードルは低いでしょう。

Enter キーの見た目がかっこいい

完全に個人的な考えです。

私は、JIS キーボードの Enter キーの形が気に入りません。他のキーは全て四角いにもかかわらず、Enter キーだけ変な形をしています。

ですが、US キーボードの Enter キーは、横長で他のキーに溶け込んでいます。個人的には、この方がかっこいいと思います。

ホームポジションがキーボードの中心に近い(?)

JIS 配列ではホームポジションがキーボードの左側に寄っていて、US 配列はホームポジションがキーボードのほぼ中心になっている、という話を聞きます。たしかにその通りなのですが、個人的にはあまりメリットを感じません。

キーボードを動かせるのであれば、ホームポジションが自分の正面になるように置けば良い話です。

このメリットは、キーボードを動かせないノートパソコンのときに便利なのでしょう。しかし、日本では US キーボードのノートパソコンはあまり売られていません(Mac は別です)。そのため、JIS キーボードをノートパソコンに接続したほうが早いと思います。

キーボードの印字がシンプル(?)

US キーボードはアメリカのキーボードなので、当然日本語は書かれていません。そのため、キーボードにアルファベットしか書かれておらず、美しいです。

しかし、「かななし(日本語が印刷されていない)」JIS キーボードもあります。

また、無刻印キーボードなら JIS キーボードでも US キーボードでも見た目はほとんど変わりません。

シンプルな見た目が好きなのであれば、いろいろな選択肢があります。無理に US キーボードを選ぶ必要はないでしょう。

(ですが、一番美しいのは無刻印の US キーボードだと思っています。)

US キーボードのデメリット

かな入力が難しい

US キーボードには、かな入力のためのひらがながキーに書かれていません。JIS キーボードにあって US キーボードにないキーもあるため、US キーボードでかな入力をするのはかなり面倒です。かな入力をする人は、US キーボードは避けるべきでしょう。

直接入力モードとひらがなモードの切り替えが面倒

US キーボードには、直接入力モード(タスクバーに「A」と表示されている状態)とひらがなモード(タスクバーに「あ」と表示されている状態)を切り替える「半角/全角キー」がありません。そのため、「Alt キー」を押しながら「`(バッククォート)キー」を押す必要があります。

切り替えに 2 つのキーを同時押ししなければならないので、面倒だと感じる方もいるかもしれません。ですが、慣れれば何の問題もありませんし、どうしても押しづらければキーカスタマイズするという手もあります。結局、個人の好みということでしょう。

キーカスタマイズに使えるキーが少ない

世の中には、「キー配列を変更するソフト」というものがあります。「使わないキーに便利なキーの役割を割り振って、よりキーボードを便利に使おう!」というソフトです。

そのときによく使われる「使わないキー」が、変換キーや無変換キーなのです。

ですが、CapsLock キーや右 Alt キー、右 Windows キー、Application キー、右 Ctrl キーがあれば、十分カスタマイズできると思います。人によっては右 Shift キーも使えるかもしれません。

本格的にカスタマイズしたいという方を除けば、これはそれほど大きなデメリットではないと思います。

親指シフトが難しい

「親指シフト」という入力方式があります(かな入力の 1 種)。親指シフト専用のキーボードでなくても、JIS キーボードでソフトを使えば「変換キー」「無変換キー」使って親指シフトで入力することができます。

ですが、US キーボードにはこれらのキーがないため、親指シフトはできません。US キーボードで親指シフトのような入力がしたいのであれば、「中指シフト」という選択肢もあります。この入力方式なら、(おそらく)US キーボードでも使えると思います。

他のキーボードで記号を入力できない

日本で広く使われているのは、JIS キーボードです。そのため、US キーボードの記号の並びに慣れてしまうと、JIS キーボードで記号が入力できなくなります。

他の人のパソコンを借りたとき、記号のタッチタイピングができなくなるので、ストレスに感じるかもしれません。

まとめ

  1. ローマ字入力をする
  2. キーのカスタマイズをしない(するとしても少しだけ)
  3. 他のパソコンで記号のタッチタイピングができなくても構わない

のであれば、間違いなく US キーボードをおすすめできると思います。

US キーボードは人を選びますが、慣れると手放せなくなります。JIS キーボードか US キーボードかで迷っているのであれば、ぜひ US キーボードを試してみてください。

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fiore

自称C++er。

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