単語登録とは? 設定方法と長所・短所を解説

よく使う単語をパソコンに登録できる、単語登録。うまく活用することで、入力の効率を上げることができます。

この記事では、単語登録の設定方法と、単語登録の長所・短所を紹介します。

目次

単語登録とは

単語登録は、IME の機能の1つです。よく使う『単語』を『よみ』とともに登録することで、『よみ』の変換候補に『単語』を追加することができます。

例1

  • 『単語』→こんにちは
  • 『よみ』→こん

とすると、「こん」の変換候補に「こんにちは」が表示される

『単語』は1単語だけとは限らず、文章なども登録できます。

例2

  • 『単語』→よろしくお願いします。
  • 『よみ』→よろ

とすると、「よろ」の変換候補に「よろしくお願いします」が表示される

『単語』・『よみ』には数字やアルファベット、記号も含めることができます。

例3

  • 『単語』→m(_ _)m
  • 『よみ』→かお2

とすると、「かお2」の変換候補に「m(_ _)m」(顔文字)が表示される

単語登録の方法

単語登録をする手順

MS-IME(Windows にはじめから入っているIME)で、単語登録をする手順を紹介します。Google 日本語入力でも、同じ手順で単語登録することができます。

  1. タスクバーの「A」や「あ」などと表示されている部分を右クリックする
  2. 「単語の登録」を選択する
  3. 『単語』の欄に「変換候補に表示させたい文字列」を、『よみ』の欄に「『単語』に変換する前の文字列」を入力する
    MS-IME での単語登録例
  4. 「登録」をクリックする

これで、単語を登録することができました。

『品詞』の項目は、変更しなくても大丈夫です。毎回の単語登録で正しい品詞を選択するのは手間ですし、品詞を選択しなくても変換精度は十分高いと思います。どうしても気になる方以外は、そのままで良いでしょう。

単語登録のショートカット

MS-IME または ATOK をお使いの方は、Ctrl + F7 を押しても単語登録の画面を呼び出すことができます。スムーズに単語登録ができるようになるので、このショートカットは使うことをおすすめします。

ただ、Google 日本語入力の場合、自分でショートカットを登録する必要があります。詳しくは、次の記事をご覧ください。

関連記事:Google 日本語入力で単語登録をショートカットで起動する方法

単語登録の長所

単語登録の長所は、

  • 打鍵数(キーを打つ回数)が減る
  • 変換効率が上がる
  • 打ち間違いのリスクを減らすことができる

の3つです。

打鍵数(キーを打つ回数)が減る

長い単語を普通に入力するには、当然何回も打鍵する(キーを押す)必要があります。ですが、1回の入力ならまだしも、10回、20回と入力を繰り返すのは面倒です。そのような長い単語も、短い『よみ』で登録しておけば、少ない打鍵数で入力できます。

先程、例として挙げた「よろしくお願いします」を「よろ」と登録する場合、打鍵数は以下のようになります。

単語登録入力方法打ち方打鍵数
なしローマ字入力YOROSIKUONEGAISIMASU(変換)(Enter)22
なしかな入力よろしくおねか゛いします(変換)(Enter)14
ありローマ字入力YORO(変換)(Enter)6
ありかな入力よろ(変換)(Enter)4

ローマ字入力・かな入力にかかわらず、打鍵数を大きく減らすことができています。

また、ローマ字入力の場合、「よr」のようなアルファベットを含んだ『よみ』に設定することもできるので、更に打鍵数を減らすこともできます。

変換効率が上がる

よく使うにもかかわらず、変換に手間取る単語を登録しておくことで、スムーズな変換ができるようになります。

例えば、「わたなべ」という名字には、

  • 渡辺
  • 渡邉
  • 渡邊

のように、たくさんの変換候補が出てきます。(これらの変換候補には出てこない「わたなべ」もあることでしょう)

これらを間違えずに入力するために、

『単語』『よみ』
渡辺わたなべ
渡邉わたなべ1
渡邊わたなべ2

などと登録しておくと、スムーズに変換できます。「わたなべぶちょう」など、覚えやすい『よみ』にするのも良いでしょう。

登録した単語を覚えられるのであれば、

  • 感じ・漢字
  • 自信・自身

なども、同じように登録すると便利です。

同音異義語を打ち分けたいときは「漢字直接入力(漢直)」が効果的なのですが……導入のハードルが高すぎます。

  • 変換込みで速く入力したい
  • そのためには時間も労力も惜しまない

のであれば、漢直を検討してみても良いかもしれません。

よく使う同音異義語を間違えずに打ち分けたいだけであれば、単語登録で十分でしょう。

打ち間違いのリスクを減らすことができる

登録した単語は、『よみ』からそのまま呼び出すことができます。そのため、長い単語や変換ミスしやすい単語を、間違えずに入力できるのです。

『よみ』を簡単なものにしておけば、誤字・脱字の可能性が低くなるのは間違いありません。(登録した『単語』が間違っているとどうしようもありませんが……)

これは「表記ゆれ」にも有効です。「締切・締切り・締め切り・〆切」といった複数の表記方法を統一したい場合、単語登録を活用することで、間違える可能性が低くなるでしょう。

単語登録の短所

単語登録は非常に便利ですが、できないことやデメリットも存在します。

  • 長文の登録ができない
  • タブや改行を含む単語の登録できない
  • 直接入力では使えない
  • 単語登録に頼りすぎると、他のパソコンで入力できなくなる

長文の登録ができない

MS-IME の単語登録では、60文字までしか登録することができません。短い文であれば十分ですが、長い文章を登録したいときは少し足りないかもしれません。

それ以上の長さの単語(文章)を登録したい場合は、Google 日本語入力(300文字まで)などを使う必要があるでしょう。

タブや改行を含む単語の登録ができない

複数の行がある文章は、登録することができません。単語登録で登録できるのは、1行のものだけです。

複数行の定型文を登録したい場合は、「Phrase Express」というツールを使うことをおすすめします。

直接入力では使えない

変換ができない直接入力モード(タスクバーに「A」と表示されている状態)では、登録した単語を呼び出せません。直接入力を使っているときは、登録した単語を呼び出すために、ひらがな入力モード(タスクバーに「あ」と表示されている状態)に切り替える必要があります。

たまに「単語登録は定型文を呼び出すためのもの」と思っている方がいます。たしかに定型文を呼び出すこともできますが、あくまで「変換候補に定型文を追加しているだけ」です。直接入力モードでは「変換」ができないので、定型文を呼び出すことができないのです。

直接入力で定型文を呼び出したい場合は、先ほども紹介した「Phrase Express」をおすすめします。

単語登録に頼りすぎると、他のパソコンで入力できなくなる

単語登録は、非常に便利な機能です。そのため、何でもかんでも単語登録しようとする方もいるかもしれません。ですが、単語登録がある環境に慣れきってしまうと、他のデバイス(パソコン・スマホ・タブレットなど)を使わなければならないとき、大きなストレスになります。

「いつものように『よろ』と入力し、変換したのに『よろしくお願いします』と表示されない……文字を消して入力し直して……」

なんてことになりかねません。

単語登録を活用すると、自分のパソコンでの入力スピードは上がりますが、別のパソコンでは役に立ちません。どんなパソコンでも効率よく入力したい場合は、タイピングのスピードを上げるほかはないでしょう。この点は忘れないようにしてください。

まとめ

単語登録は、パソコンを自分好みにカスタマイズするものです。他のパソコンでは使えませんが、自分のパソコンでの入力作業は格段に楽になるでしょう。

ぜひ単語登録を活用してみてください。

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fiore

自称C++er。

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